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Sな蒼い子一覧 真っ赤なハイヒール 破綻 ドS蒼 Sのイメージ 私は蒼星石様の下僕です 拷問マニア SM対決編 逆レイプ 蒼の欲求 ( ∀`) Sの目覚め 掃除機で… 今日の晩御飯 ハード 湯呑み 狂蒼 狂蒼パート2 狂蒼パート3 バイトへGO! ○○○ー中 とくと味わって あるとき・・・ 小悪魔 十五夜・陰 アクシデンタル (Sっていうか悪女) M蒼 崩壊 元治調教 マスター調教 節分(Sルート) 蒼地獄 暴走ホワイトデー Sな蒼星石との幸せな日常【1】-【2】-【3】-【4】-【5】-【6】-【7】-【8】 脱ぎ脱ぎ蒼星石 真剣勝負 双子のマスター:逆襲の姉妹風呂 これの続き 覚醒 ある休日 堕落した生活の末路 家庭教師 雪華綺晶の泣く頃に
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マ「蒼星石、一つだけ何でも願いが叶うなら何を願う?」 蒼「何でも?う~ん・・・・そうだな、じゃあその願いでマスターの1番の願いを叶えたいな」 マ「こやつめ、ハハハ。ということは蒼星石は俺の嫁になってくれるわけだな」 蒼「ぇえっ!?ぼぼ僕となんか!けっ、けっこんしても幸せには・・・・・・でも・・嬉しいな」
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蒼星石 1スレ3489レス目 蒼星石■所持アイテム: ■調教度 ■特殊能力 ■覚えているスキル ■覚えている魔法 ■概要 二年目八カ月目三週目━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; \ ┃ ■ネーム 蒼星石 /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; \ .┃ ■性別 女性 /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ ..┃ ■職業 傭兵 /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ∧ ..┃_,,ァ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; { ..┃ ■ステータス,/ !; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; | ┃ ■種値 8/100/ |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ∧; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;; ; ; ; i! .┃ ■HP 315/315| l|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; /; ; ; / ヽ; ; ; ; i!; ; ; ; \; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ! ┃N |; ; ; ; !; ; ; ; ; ; i!; ; /ー- \; ; !ヽ、ー\; ; ; ; ; |; ; ; ; ; ; ; ; i | .┃ ■SP 300/300 /ハ; ; |; ; ; ; ; ; ; !/ __ 弋 \; ; ; ; ヾ、; i.; ; ; ; /; ; ハ! ┃ ■SEX 169. i! ハ ハ; ; ; ; .; ; |,ィ≦≠zヾ シィ==ォェk/; ; ; ; /; ; / ...┃ ■AT 70 ∧ !; ; .; ; .||レ仍从Y! テ爪斗ツ》 ; ; i!/; ; ./ .┃ ■GD 46 ヾ',; ; ; ハ 弋彡 弋辷'' } ./ レハ/ ┃ i>》しヾ! ヽ /// _ /// .ノ/ ハ'》え`ヽ ┃ ■所持金16990G わ-》ふヾ ,>-‐‐-、 , -''"´`</ノて》ちヽノ .┃ ■装備 /.;.;わ《 う/ / V ハヽふう.;.;.;.;! ┃ 武器:ウォー・ハンマー【2dx】(格闘家なら【2d+1】スキル粉砕撃を使用した場合ATx4) }.;.;.;.;せ》/ / i{ ∧ヾァ.;.;.;.;.;ヽ ...┃ 防具:鎖帷子【1dxD(15)】 i.;.;.;.;. ;えi ./ { .} ∨i.;.;.;.;.;.;.;i .┃ アクセサリー 年季の入った攻撃の腕輪 |.;.;.;.;.;/ ; ;/ ,' ハ }ヽ.;.;.;.;.;{ .┃ アクセサリー2 年季の入ったスファレライトの指輪 |.;.;.;.;./ ; ;,' /! i ハ ;\.;.;.;i ┃ |.;.;.;.;.;/ ; ;/ ,' ハ }ヽ.;.;.;.;.;{ .┃ |.;.;.;.;./ ; ;,' /! i ハ ;\.;.;.;i ┃━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■所持アイテム: ポーション×1 良質のポーション×34 中級ポーション×1 上級ポーションx7高級ポーション×6 強心剤X×4 強心剤Y×12 強心剤Z×4 煙だま×4 マムシドリンク×2 マムシ酒x2 安眠テント×6 鎮静剤X×4 鎮静剤Y×5気付け薬x4 媚薬x10捕縛網Xx1捕縛縄x4捕縛網x1捕縛玉x1 ローター 娼婦用の服 野外用バイブ 双頭ディルド コンドームx14 アクセサリー:年季の入った攻撃の腕輪x6年季の入ったブルートルマリンの指輪 年季の入った籠手年季の入った奇襲の兜ダイヤモンドの篭手実戦的な鎧X1dxD(8) スファレライトの指輪x6 鋼鉄の剣【(1dx)x2】破砕棍 【2dx-1】刀【(1dx)x2D(8)】 サーベル【(1dx)x2:D(3)】ウォー・ハンマー【1dx】x1ウォー・ハンマー【2dx】x3 頑丈な服【1d-2】標準的な鎧x2【1d】刀【(1dx)x2:D(8)】棍【2dx-1】標準的な鎧X【1dxD(5)】 ■調教度 F:1(80) B:0(30) C:0(20) V:1(40) A:2(70) ■特殊能力 ホブゴブリン ステータスにHPを+2、GDを+1上乗せする ボスゴブリン ステータスAT+2を上乗せする オーク ステータス、AT+3 HP+2 スライム 性交すると種が精を吸収してHP全快 クラーケン 両利き、二刀流を覚えると効果が高まる ジャイアント 敵からSPを削る攻撃を受けた場合3相殺する(ジャイアントの威圧の咆哮を受けた場合SPがー2される) ワーウルフ 防御0回またはGD無視する攻撃を半減(切り捨て)する ギリメカラ スキル「物理反射」を習得 スライムベス 性交すると種が精を吸収してSP全快 ボストロール 粉砕撃のATx2装飾品とは重複しない オーガ 攻撃回数2回以上ならATの四分の1(切り上げ)をダメージに更に加える 姑獲鳥 攻撃が当たるとダメージを余分に+2する(GD無視) ■覚えているスキル スキル名 コスト 効果 集中1LV SP3 使用したターンの攻撃、防御回数+1 集中2LV SP7 使用したターンの攻撃、防御回数+2さらにD(3)を付加する 居抜き SPATの1/2 攻撃ダイスの出目を最大値として扱う 狂化 最大SP-1最大HP-1 以降の攻撃、防御回数+1、敵のターン毎に敵MPを2削る、退却できなくなる 見切り SP3/ターンHP1/ターン 以降の攻撃、防御回数+1、発動したターンは攻撃できない、集中を使うと効果消滅 受け流し なし 防御回数+1、発動したターンは攻撃できない。次ターンの敵GDを[敵AT/2(端数切り捨て)]だけ減らす 乱撃 SP5HP2 攻撃回数+3ランダム攻撃(見切り中は使用不可能) 抜刀術 SP7HP2 斬撃武器限定攻撃回数を二乗したものを単体攻撃に仕掛ける直接攻撃すると1ターン待たないと発動できない 粉砕撃 SP5を消費 敵のGDを無視してダメージ粉砕撃で用いた武器は破壊され-1dまたは攻撃回数ー1 二刀流 両手に別の武器を持ってそれぞれの武器で攻撃する両手装備中常時効果。また、抜刀術、居抜きが使用できない 魔力乗せ SPXorHPX SPXまたはHPXを消費してAT+X(SPがSEX値以下にはならない) 利根川式呼吸法初級 毎ターンSP4消費 AT,GDに+D(5) 利根川式呼吸法中級 毎ターンSP7消費 AT,GDに+D(10) 利根川式呼吸法上級 毎ターンSP10消費 AT,GDに+D(15) 物理反射 スキルを発動して攻撃を受けた場合魔法以外の攻撃を無力化し相手に跳ね返す無効にしたAT分SEXが上昇する 峰打ち 敵のHP+GD分のSPを消費 この攻撃で敵のHPが0以下になる場合1残す 半狂化 ATの半分のSPを毎ターン消費する これ以降ATを二倍にする 利根川流防御術 毎ターンSPを3消費 防御回数+1 連撃 SPを4消費 攻撃回数+2 捨て身 HP10を消費する 代わりにAT×2の一撃を放つ ■覚えている魔法 魔法名 :コスト :効果 猛毒のミスト:SP15消費SEX10上昇 :毎ターン敵味方にGD無視の10ダメージ耐性毒で防げる ファイヤー:SP15を消費、SEXを10上昇して相手に40のGD無視の攻撃 サンダー:SPを20消費、SEXを15上昇して敵全体にGD無視の25のダメージ 回復のミスト:SPを15消費、SEXを10上昇して毎ターン味方のHP10回復 ■概要 ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ 蒼星石(冒険者)年齢20代前半 元騎士、逆恨みで翠から欲情の樹の種を埋められた 始めは恨みだけで翠を倒しに行っていたが半年ほどったった今では やる夫、利根川、カズマ、美鈴、シン等に出会えた事に少しだけ感謝している また、力押していくだけの脳筋スタイルから色々考えるようなスタイルに 変わったことで戦術面でも大きく変わって来た ただし種が徐々に体を徐々に体を蝕んできていて 性に関する物は少しおおらかになってきている…実際少しじゃない気もするが 因みに上にやらない夫がいないのは「気配りができるなんかおかしい人」 という認証であるので感謝はしていないらしい ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ 戻る
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蒼星石とお話したいんジャー 1話 蒼星石とお話したいんジャー 2話 蒼星石とお話したいんジャー 3話 蒼星石とお話したいんジャー 4話 蒼星石とお話したいんジャーオーベルテューレ 前編
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蒼星石のSS 個人的な蒼星石のSSになります。 たまに気が向いたら更新します。(ほぼ無理 ┌──┐ i二ニニ二i i´ノノノヽ))) Wリ゚ -゚ノリ 次はどうしよう… __/((┃)) i_カリカリカリ / /... ヽ⌒) (,,ノ \\/ /_______ ヽ\ 長編 短編
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この前蒼星石が家に遊びに来たときの話なんだけどさ。 パソコンやってたとき蒼星石が一人でベッドで昼寝してたんだ。 でその寝顔がすげー可愛くて、真紅たちは下でくんくん見てるしお茶漬けノリは出かけてるし ちょっとだけなら気づかれないかなと思って頬っぺたつついてみたらすごい柔らかいんだよ。 それでドキドキしてきて髪とか触ってると「んっ…」とか寝言言い出してそれがまた可愛くて もう止まらなくなって蒼星石の胸に手をかけたところで起きちゃったわけ。 なんか信じられないっていうような目でこっちを見て「JUM…君…?何やってるの…?」って言ったんだよ。 やばい、これは鋏で八つ裂きにされるかも思ったんだけど意外にも蒼星石はもう一回目を瞑って 「JUM君がしたいならいいよ…その代わり優しくね?」って言ったんだよ。 僕もうその時理性とか働いてなくて言われるがままに蒼星石の胸を (書いていてJUMに腹が立ってきたので省略しました。 続きはありませんがJUMに4.8t榴爆弾をブチ込むには「蒼星石の可愛さは異常^^」と書き込んでください) この前うちに蒼星石が来てたときの話なんだけど 真紅も翠星石も雛苺も下にいってたし、蒼星石ほとりなら静かだからいいかなと思って油断してたら ベッドの下に隠してあった本が蒼星石に見つかったんだよね。 「へぇ…JUM君もやっぱりこういうのに興味があるんだ…」とか言いながら ページをペラペラめくっては顔赤くしてたんだよ。 その光景が妙にかわいかったから、次の瞬間には僕が蒼星石を押し倒してた。 しかも真っ赤な顔のまま「…っ JUM君…… 何するの…?」って言ったりするもんだから 僕ももう理性が飛んじゃっていつ真紅達が上がってくるかとかも気にしないで 服の上から蒼星石の胸とかを揉んだりしてたんだよ。 これが思いの他柔らかくて触るたびに「あっ…やめてよ…」とか言って (JUMだけに美味しい思いはさせたくないので省略しました。 JUMだけを木っ端微塵にするには『蒼星石の可愛さは異常^^』と書き込んでください) 302 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:sage :2006/07/09(日) 00 44 04.27 ID FRtvrFCI0 一昨日蒼星石が家に来たときの話なんだけど 真紅や翠星石達が居間でくんくんのDVD見に行っててちょうど僕一人だったんだ。 僕も健全な男子なわけだし日頃溜まってるものを出すいい機会だと思って エロサイトを開いて自慰開始した直後、ベッドの辺りになんか見えたんだよ。 まさかと思って見たら、蒼星石が一人でちょこんと座ってこっち見てたんだ。しかもPCの画面を凝視してるような体制で。 とりあえずPCが誤作動起こした事にしようと思って立ち上がったら、急に蒼星石が口開いて 「…JUM君… その…不潔だよ…」って言って来たんだ。 顔真っ赤になってるのに冷静さを保とうとしてるその表情がまたなんともいえないような可愛さで、気づいたら蒼星石をベッドの上に押し倒してた。 当然抵抗されると思ったんだけどそういうのとか全然無くて 「やっ… JUM君…だめだよ…」とか「下の皆が来ちゃうよ…?」とか言うだけだったんだよ。 もしかしてこういう事を期待してたのかなと思って、とりあえず服の上から胸を撫でると 「あっ… 駄目、止めて…」とか甘い声を (スレ住人のことを配慮して省略しました。 JUMを双剣で八つ裂きにするには「蒼星石のかわいさは異常^^」と書き込んでください。) この前蒼星石が家に来たときの話なんだけど 真紅達がリビングに降りてて静かだったから勉強してたら、蒼星石がお茶持ってきてくれたんだ。 「JUM君、勉強頑張ってね」とか言いながらお盆にお茶菓子も添えて。 可愛いなあと思ってたら、蒼星石が床においてあった教科書につまづいて転んじゃったんだ。 ドジった姿も可愛いなあと思って見てたら股間のあたりが死ぬほど熱いんだよね、 何事かと思ったら転んだ時に湯のみが空を飛んで僕の股に熱いお茶がかかったらしくて、ズボンがびしょ濡れになってたんだ。 かかった場所も場所だったし、熱い熱いって大騒ぎしてたたら蒼星石も動揺して「ごっ、ごめん!JUM君!」とか言っておろおろしてたんだ。 そして平常心を失ってたからか知らないけど、そばにあった布巾を掴んで「すっ、すぐ拭くから!」って言って僕のズボンを拭きだしたんだよ。 当然場所があそこだから、蒼星石の小さい手が一生懸命拭くたびにズボン越しにだけど僕のあれに当たるわけ。 もう誘ってるとしか思えなくてついつい押し倒しちゃってた。 押し倒したときは「っ…やめてっ…」とか言ってたけど、お茶こぼしたことに罪悪感感じてたのか激しい抵抗はしなくて 少したったら諦めたのか「これでJUM君の気が済むなら…好きにしていいよ…」とだけ言って目を閉じたんだよ。 僕もうそのときは興奮したからか蒼星石の気持ちとかも考える暇も無くて、まず蒼星石の胸を (JUMをこれ以上図に乗らせるわけにはいかないので省略しました。 JUMをドラム缶に入れて生コンで固めて、東京湾に沈めるには『蒼星石の可愛さは異常^^』と書き込んでください)
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/650.html
昼飯時の蒼星石を眺めながら、積年の疑問を考えていた。 それは「なぜ蒼星石は蒼いのだろうか」という問いである。 簡単に見えて、奥の深い問題だ。 「蒼い子だから蒼いのだ」などとトートロジーを並べて悦に入る浅薄なマスターもいるが、 それは思考停止に他ならず、知性の敗北以外なにものでもない。 「青方遷移」という現象がある。 宇宙空間において、地球へと高速に近づく天体ほどドップラー効果により、 そのスペクトル線が蒼色の方に遷移するという現象である。 つまり、本来の蒼星石が何色であろうとも、蒼星石が我々へと 高速で近づいているとすれば、可愛らしく蒼く見えるはずなのだ。 目の前の蒼星石は高速で動いているか否か? それは蒼星石の反対側に回ってみることでわかる。 運動の逆方向から観察することで、スペクトルは赤方偏移し、 紅く見えるはずなのだ。 逆に回ってみたところ、蒼星石はこちらの胸に飛び込んできた。 よってこの蒼星石は高速移動でマスターの元へ向かってくると言える。
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マ:「あ、あ・・・ち、違う・・・い、い、いやぁあああああ!!」 蒼:「マ、マスター!」 蒼星石のマスターはその場から脱兎のごとく逃げ出した。 どんどん遠ざかっていく。 翠:「まったく、あのアホ人間! いったい何考えてやがるですか!」 もうすでに見えなくなるほど遠ざかった蒼星石のマスターの方角を睨みながら、翠星石が憤慨する。 蒼:「追わなくちゃ!」 真:「放っておきなさい。すぐ戻ってくるわ。」 翠:「戻ってきたらギタギタにしてやるですぅ。」 蒼:「でもマスター、何で急にあんなこと・・・。」 金:「非常識かしら。」 雛:「蒼星石はヒナが守るの~!」 再び赤くなる蒼星石。 の:「さ、お食事続けましょ。お野菜もちゃんと摂るのよ~。ほら、ジュン君も~。」 ジ:「ふん、余計なお世話だよ。」 巴:「桜田君、駄目よ。お姉さんにそんなこと言っちゃ。」 何事も無かったかのように食事を再開する真紅達。 蒼星石だけあまり箸が進んでない。 食事が進み皆のお腹が満腹近くになるほど時間が過ぎても、蒼星石のマスターは戻ってこなかった。 蒼:「マスターどうしたんだろ?」 ソワソワしだす蒼星石。 の:「そういえば遅いわねぇ~。」 翠:「まったくどこほっつき歩いてるんだか! あれほど『時間厳守だ!』とか「和を乱すな!』とか散々言ってたクセにですぅ!」 髪を振り乱しながら怒りに身を震わす翠星石。 よほどあの蒼星石のマスターの『蒼星石を食べたいんだよ』発言が腹に据えかねているようだ。 蒼:「まさか、マスターの身に何かあったんじゃ!?」 雛:「うにゅ~?」 金:「もしかして迷子になってるのかしら?」 ジ:「おいおい、いくらなんでもそれはないだろ。 冊子にあんな凄い地図書いてんだぞ、あの人。」 蒼星石のマスターが作成した冊子には雛苺にもわかるようにと詳細に、尚且つ分かりやすいよう 入念に書かれた地図が大きく載せられていた。 あれだけ気合の入った地図を作成した当人が現地で迷うことは、確かに考えにくかった。 真:「とにかく待ってみるのだわ。。それより私の握ったオニギリ、まだ一個しか減ってないのだけれど。」 ジ:「えぇ!? 誰か食べたのか!?」 と驚愕するジュン。 蒼:「マスターが・・食べちゃった・・・。」 数人が息を呑む。 真:「あら、美味しいって言ってたわよ。ジュンも一個どう?」 ジ:「いや、僕はお腹いっぱいだから遠慮しとくよ・・・。」 ジ:(まさか真紅のオニギリ食べたせいで腹痛起こしてトイレにこもってるとかはないよな・・・いやもしかして・・・) 雑談しながらさらに十数分経過。 相変わらず蒼星石のマスターは現れなかった。 の:「困ったわねぇ。そろそろくんくんのショーが始まる時間なのに・・・。」 み:「携帯電話掛けてみる?」 ジ:「あ、その手があったか。」 みっちゃん以外は皆、携帯電話には縁遠いので今までその存在に誰も気が付かなかった。 金:「みっちゃん、そういうことはもっと早く言うべきかしら。」 まったくである。 み:「あはは、ごめんね、私カメラ撮るのに夢中で。」 みっちゃんは遊園地に入場してからずっと撮影しっぱなしなのであった。 いったいどれほどの容量のデジカメのメモリーを用意してきたのだろうか。 携帯電話を掛けるみっちゃん。皆はその様子を黙って見守る。 すぐ電話は繋がった。 み:『あ、もしもし?』 マ:『すまん! くんくんショーは皆で先に行っててくれ、俺もすぐ行くから! じゃ!』 み:『え、ちょっと。』 ブツン。一方的に喋られたと思ったら、やぶからぼうに電話は切られた。 み:「・・・・。くんくんショー、先に皆で行っててだって。」 翠:「勝手な奴ですぅ。」 真:「そう。それでは仕方ないわね。では行きましょう。」 真紅ははやく会場に着きたくてウズウズしているようだ。 蒼:「ま、待って! みっちゃんさん、本当にマスターそう言ったの?」 み:「ええ。あっちもすぐ行くって言ってたから、会場で会えると思うけど。 でも・・・何か切羽詰ってるような感じだったような。」 蒼:「え・・?」 真:「とりあえず行ってみればわかるのだわ。」 蒼:「・・・・。」 蒼星石を妙な胸騒ぎが襲う。 くんくんショーの行われる、劇場風に造られた特設会場に着いた蒼星石一行。 蒼:「マスターどこだろう?」 せわしなく辺りを見回す蒼星石。 他のメンバーもキョロキョロと辺りを見回す。 しかしショー最終日とあってか観客の数がかなり多く、容易にマスターが見つかるとは思えなかった。 巴:「もう開演まで時間がないわ。」 巴を始め、幾人かはさすがに焦り始めたようだ。 みっちゃんが再度携帯電話を掛ける。 み:「駄目、電話に出ないわ・・・。」 金:「本当にどこいったのかしら・・・。」 蒼星石の表情が暗い。 翠:「もう、あんなアホ人間のことなんか忘れて、くんくん見るですよ、蒼星石。」 蒼:「僕は、マスターと一緒に見たかった・・・。」 翠:「蒼星石・・・。」 真:「この広さと人込みじゃ、しょうがないわ。きっとこの会場のどこかにいるわよ。」 蒼:「うん・・・。」 もう蒼星石達にはどうすることもできなかった。 蒼:(マスター・・・) どうにか一番見やすい席を陣取ることができた真紅達一行。 そして蒼星石のマスター不在のまま、いよいよくんくんショーが開幕しようとしている。 真:「・・・・。」 真紅は身動き一つせずステージを見据えている。 翠:「元気出すですよ、蒼星石。あのアホ人間も今頃血眼になってこっち探してるですよ。 きっとショーの途中でひょっこり現れるですぅ。」 蒼:「うん・・・。」 先ほどから蒼星石を必死に励ます翠星石。だが蒼星石の表情は相変わらず暗い。 真:「しっ、始まるわ。」 開始のブザーが鳴り、ステージの幕が物々しく上がった。 場面は港。背景は船が停泊している絵のセットである。 ね:『やあ、くんくん。調子はどうだね。』 く:『これはねこ警部。どうしました。こんなところで。』 ね:『おや、君はあの事件を追ってここにきたのではないのかね?』 く:『いえ、私はこの手紙でここに呼び出されて・・・』 導入部分はくんくんと、ねこ警部の邂逅からのようだ。 開演から数分経ち、翠星石が蒼星石に耳打ちする。 翠:「なんか・・・くんくんの動き、変でねぇですか?」 蒼:「ん・・、そうかな。ごめん あんまり集中して見てなかったからわからないや。」 翠:「いつまでも気にしてたら駄目ですよ。 あのアホ人間だって自分のせいで蒼星石が楽しんでないと知ったら悲しむですよ。」 蒼:「・・・うん、そうだね・・・。翠星石、心配かけてごめん。僕も、マスターも。」 翠:「何言ってるですか。あのアホ人間はともかく、蒼星石がすまなく思うことなんか一つもねぇですよ!」 蒼:「ありがとう、翠星石・・・。」 真:「ちょっとうるさいわよ。今大事なところなんだから静かにして頂戴。」 遊園地に来ても、桜田家となんら変わらない真紅のいつものセリフに、ジュン達を始め蒼星石も思わず破顔した。 蒼:(でも、改めてよく見てみると、くんくんの動き、確かにちょっと変だな。) 確かにくんくんの動きはどこかぎこちなかった。 くんくん達キャラクターのセリフはスピーカーから録音のものが流れていて、着ぐるみの役者達は それに合わせて打ち合わせ通りの動きをするのだが、くんくんの動きはスピーカーのセリフ に比べ1テンポほどずれている。酷い時など3テンポから5テンポぐらいずれているときもある。 動きのズレに加え、挙動も少しおかしい。 絶えずキョロキョロして、しきりに周りの状況を確認しているようにも見える。 真:「・・・。」 そんなくんくんだったが、真紅の目はマジだ。 しかし、ついに雛苺が 雛:「くんくん、ちょっとおかしいのよ。」 と周りに聞こえる声で言い出した。 真:「ちょっと、雛苺! くんくんに対して失礼よ!」 雛:「む~~~。」 金:「でも、確かにおかしいかしら。なんか焦ってるように見えるわ。全然緊迫した場面でもないのに。」 真:「きっと、誰も気付いていない重大な事実にくんくんだけが気付いたのよ・・・!」 皆:(う~~ん) 真:「やはりくんくんは天才なのだわ・・・!」 皆:(う~~ん。) そんな調子でくんくんショーの物語は中盤に差し掛かかる。 くんくんが船から何者かに荒波の海に突き飛ばされた場面で、一旦幕が下がった。 そして場内のスピーカーから『今から十五分ほど休憩時間です。』との旨の放送が掛かった。 真:「ああ! くんくん! 今からこの私、第五ドール真紅が助けに参ります!」 ジ:「おい、ちょっと落ち着け、真紅!」 舞台に駆け出そうとする真紅をジュンが慌てて止めた。 金:「まぁ、みっともないかしら。あれぐらいの危機を切り抜けれなきゃ、 まだまだくんくんもローゼンメイデン一の策士、金糸雀様の足元にも及ばないかしら!」 真:「なんですって・・・!?」 ジ:「おい、金糸雀!火に油を注ぐようなこと言うなよ!」 真紅を抑えているジュンが焦る。 蒼:「僕、マスターを探してくる。」 の:「あ、駄目よ蒼星石ちゃん。もしこれ以上みんながはぐれちゃったらくんくんショーどころじゃなくなるわ。」 蒼:「・・はい・・・。」 俯く蒼星石。 やがてショーの再開時間になった。ブザーが鳴り幕が上がる。 場面は荒波の中溺れるくんくんのシーンから。 真:「ああ、くんくん!」 真紅の悲痛な叫び。 ジ:(静かにしろって、真紅・・・! まわりの人が見てるから・・!) 真紅の叫びが耳に届いたのか、溺れながらくんくんが真紅達のいる方を向いた。 真:「ああ、くんくん! ここです! 真紅はここにいます!」 ジ:(いい加減にしろ真紅、追い出されるって!) 必死に真紅をなだめるジュン。 やがてくんくんが危機を脱す場面に入り、真紅も落ち着きを取り戻す。 真:(よかった。くんくんが助かってくれて本当によかったわ・・・。) ジ:(よかった。 真紅が落ち着いてくれて本当によかった・・・。) ショーが再開されてからも、くんくんの動きのぎこちなさは一向に改善されなかった。 そして、いよいよくんくんが犯人を指し当てる場面に差し掛かった。終盤の山場である。 犯人候補に挙がったキャラクターは複数。いったい誰が犯人なのか。 蒼星石達もそれぞれの犯人を思い巡らす。 真:(ワオキツネザル男爵が怪しいと思うわ・・・。) 雛:(やっぱりこのときのくんくんがいちばんかっこういいの~!) 翠:(犯人はテングザル子爵に決まりですぅ~。) 金:(犯人はマウンテンゴリラ公爵かしら! ローゼンメイデン一の頭脳派の名にかけて!) ジ:(ゴールデンライオンタマリン卿が犯人かな?) の:(うう~、お姉ちゃん全然わからないわぁ~~。) 巴:(スローロリス夫人じゃないかしら。) み:(『演劇中は撮影禁止』だなんて、つまらないわぁ!) 一部、犯人とは全く違うことを思い巡らしてる方もいらっしゃるようだ。 そして蒼星石は・・・ 蒼:(あの時スローロリス夫人にはアリバイがあった。 そしてマウンテンゴリラ公爵にはあの浮き輪が使えない・・・。 ワオキツネザル男爵とテングザル子爵とゴールデンライオンタマリン卿は 確かに犯行の機会はあったけど、そうなるとあれをした説明がつかない・・・。 わかった! 犯人は・・・ネズミ教授だ!) みんな独自に見当をつけた犯人候補を見据える。 そしてくんくんが指し示したのは・・・・ネズミ教授だった! くんくんからの犯人指名に、慌てたネズミ教授はすぐにボロを出した。 そしてスラスラと犯行の詳細を解き明かすくんくん。 真:(なるほど、さすがはくんくんなのだわ・・・!) 雛:(やっぱりくんくんかっこういいの~!) 翠:(む~。はずれでしたか・・・。) 金:(あ、ありえないかしら・・・! ローゼンメイデン一の頭脳派のこのあたしがくんくんに負けるなんて・・・!) ジ:(なるほどな~。意外と奥が深いんだよな、この作品。) の:(うう~、お姉ちゃん、くんくんの説明聞いても全然わからないわぁ~~。) 巴:(外れちゃった・・・・。今度推理ものの本買おうかな。) み:(撮りたい撮りたい撮りたい撮りたい撮りたい・・・・) そして蒼星石は・・・ 蒼:(犯人当てれて嬉しいけど、きっとみんなも当てたんだろうな。そんなに難しくないトリックだったし。) 皆がこれを聞いたらどう思うだろうか。 ショーの物語は終わり、今度はショーに出演したキャラクター全員によるエンディングを兼ねた ダンスショーが始まった。 真:「・・・・。」 真紅は感無量といった表情でそれを眺めていた。 蒼:(結局・・・マスター来なかったな・・・。) 皆:「あ!」 ダンスの途中でくんくんがずっこけた。 一瞬にして会場に笑いの渦が沸き起こる。 真紅だけは観客達のこの反応にムッとしている。 くんくんは頭を掻き掻きしながらもダンスを再開し、 やがて曲の終了ととともに手を振りながら舞台裏へ去っていった。 会場の出口へ向かう蒼星石一行。 ジ:「面白かったなぁ。あの時間内であれだけの内容やっちゃうんだから凄いよな。」 着ぐるみショーを熱心に褒めるジュンを見て、巴とのりが顔を綻ばしている。 蒼:「マスター、出口にいるかな?」 出口に着いたが、蒼星石の期待も空しくマスターは見当たらなかった。 だがマスターの代わりにある人物がいた。 雛:「くんくん!!」 着ぐるみのくんくんが列に並んだ子供達と順番に握手をしていた。 どうやらショーの終了後に会場出口にてくんくんとの握手会が設けられているようだ。 列に並べるのは子供だけのようである。 真紅、雛苺、金糸雀が我先にと並んだ。 蒼星石はというと、くんくんが確かに気にはなるのだが、それ以上にマスターのことが気になるようだ。 列に並ぼうとするのを止め、回りをキョロキョロするばかりだ。 翠:「蒼星石、並ぶですよ。」 翠星石が蒼星石と手を繋いで列に促した。 蒼:「でも・・・。」 翠:「大丈夫ですぅ。今翠星石がジュン達にアホ人間が来るのを絶対見逃さないように頼んどいたですよ。」 蒼:「そう、ありがとう、翠星石。」 蒼星石は翠星石の気遣いに心から感謝した。 翠:「さ、並ぶです。」 蒼星石と翠星石が列に並び、少し待つと握手の番になった。 くんくんと握手をする蒼星石、次いで翠星石。 真:「くんくん、さっき言った人はこの子の大切な人なのだわ。」 蒼:「?」 くんくんとの握手を終え、列の横に控えていた真紅が駆け寄り、蒼星石を指しながらくんくんに言う。 金糸雀が蒼星石に耳打ちする。 金:「真紅と雛苺とあたしで、さっきくんくんに蒼星石のマスターを見つけてもらうよう頼んだかしら♪。」 蒼:「え?」 真:「おねがいよ、くんくん!」 雛:「おねがいなの~、くんく~ん!」 翠:「翠星石からもお願いするですぅ!」 金:「おねがいかしら~!」 くんくんは、しばしドール達を眺めていたが、腕で自分の胸をポンっと叩き、『任せとけ!』と言わんばかりの ジャスチャーをした。 蒼:「う、皆ありがとう・・・ぐす」 蒼星石は皆の心遣いに感極まって涙ぐむ。 真:「泣かないで頂戴、蒼星石。きっとあなたのマスターは見つかるわ。名探偵のくんくんがついているんですもの。」 蒼:「うん・・・。」 すると、くんくんが蒼星石の前まで進んだ。 蒼:「?」 くんくんは蒼星石の手前でしゃがむと蒼星石の目元の涙をぬぐい、そして優しく頭を撫でた。 蒼:「あ・・。」 翠:「あ~~、蒼星石羨ましいですぅ~~。」 翠星石が大げさに羨ましがった。 真紅は何か堪えているようだ。 ジ:「ほら、もう行くぞ。後ろがつかえてきてるって。」 ジュンがなかなか戻ってこないドール達に業を煮やし、連れ戻しにきた。 握手会が終了し、くんくんら遊園地のスタッフが立ち去っても蒼星石のマスターは現れなかった。 翠:「あんのアホ人間、もしかして翠星石達を置いて先にいきやがったですかぁ~~?」 の:「ほんと、どこ行っちゃたのかしらねぇ。」 金:「みっちゃん、電話繋がらないかしら?」 み:「あ、ごめん。私の携帯、電池切れちゃった。カメラの電池は沢山あるんだけど。」 皆:「ハァ~~~。」 深い溜息を漏らす一同。 そんな折、前方の見知らぬカップルの会話が蒼星石一行の耳に入った。 カップルの女が言う。 女:「さっきの金髪の男の人、大丈夫かしらね~?」 カップルの男は少し考えてから 男:「さぁ、もしかして今頃コンクリートで固められて海に沈められてるかも・・?」 女:「きゃは、やだぁ~~。」 男:「だってあれどう見てもヤクザの団体様じゃん。」 蒼:(金髪の男の人・・・?) 蒼星石が思わずカップルに駆け寄る。ジュン達も続く。 蒼:「あの! すみません。」 男:「ん、なんだい。ぼく。」 蒼星石が男の子と間違われた。 だが今の蒼星石にはそんなことはどうでもよかった。 蒼星石の頭は大好きなマスターの行方のことで一杯だった。 蒼:「その金髪の男の人って、どんな人ですか?」 男:「どんな人って、そうだなぁ。俺ぐらいの身長で。あと・・。」 カップルの男の話す『金髪の男の特徴』はすべて蒼星石のマスターに当てはまっていた。 蒼:「そ、その人は今どこにいるか知りませんか!?」 女:「ええ、あちらの方向に連れていかれたわよ。」 女はある方向を指差した。 蒼:「連れて、いかれた・・・?」 男:「ああ、黒服の男数人にね。ところで君はその金髪の男と知り合・・・」 男が言い終わる前に、蒼星石は言われた方角へ駆け出していた。 蒼:(やっぱりマスター、何かよくないことに巻き込まれてたんだ・・・!) ジ:「お、おい。蒼星石!」 他のドール達はすかさず蒼星石を追う。 巴とのりもカップルに頭を下げ、そして蒼星石を追いかける。 ジ:「おい、待てって! くっ。」 ジュンも走る。 みっちゃんもカメラを撮りながら走る。 女:「行っちゃったね。」 男:「もう一時間も前の話なんだけどなぁ。」 蒼星石が進んだ先は、まだ遊園地の建設途中のエリアだった。 当然一般人には立ち入り禁止である。 一人の黒服の男がまだコンクリートむき出しの作りかけの建物へ入っていくのが見えた。 蒼:「ここにマスターが・・・?」 蒼星石は作りかけの建物の前に立ち尽くす。 蒼星石に少し遅れて他のドール達が追いついた。次に巴、のり、ジュン、みっちゃんの順で追いつく。 真:「待ちなさい、蒼星石。」 そう言うとズボンのポケットからホーリエを放つ真紅。 ジ:「おまえ、連れてきてたのかよ。」 真:「もしもの時に備えてなのだわ。」 蒼星石、雛苺、翠星石、金糸雀もポケットから各々の人工精霊を放った。 ジ:「む、お前達も連れてきてたのか。」 蒼:「僕は朝マスターに言われて連れてきたんだけど・・・。」 雛:「ヒナはベリーベルもゆうえんちにつれていきたかったの~。」 翠:「真紅がポケットにホーリエを入れてるとこ見たですぅ。だから翠星石も連れてきたですぅ~♪」 金:「ピチカートとあたしはいつも一緒かしら♪」 ジ:「う~ん。」 真:「まずはホーリエだけで様子を探らせるとしましょう。」 ホーリエが作りかけの建物の隙間に吸い込まれるように突入した。 そして、すぐに出てきた。そして真紅の耳元へ。 ホーリエの報告を聞く真紅。 真:「確かに、なぜだか知らないけど蒼星石のマスターがこの建物の中にいるようだわ。 しかも数人の黒服の男に囚われてるそうよ。ケガもしてるそうだわ。」 蒼:「!」 ジ:「なんでそんなことになってるんだ・・・?」 真:「さあ。事情は本人を助け出してから、ゆっくり訊きましょう。」 蒼:「マスター・・・!」 レンピカに命じ、『庭師の鋏』を手に取る蒼星石。 スィドリームに命じ、『庭師の如雨露』を手に取る翠星石。 ピチカートに命じ、『バイオリン』を手に取る金糸雀。 雛:「うにゅ~~。」 何か出せとベリーベルをうらめしそうに見やる雛苺。 ベリーベルは困ったようにフラフラと飛び回るだけだ。 ジ:「おいおい、人間相手に暴れる気かよ。」 の:「お姉ちゃんは警察の人に言った方がいいと思うんだけど・・・。」 真:「そうね。では少し、これから各々がどう動くか打ち合わせしましょう。」 蒼:「そんな悠長なこと言ってられないよ! はやくマスターを助け出さないと!」 真:「急いてはことを仕損じるわ。・・・じゃあこうしましょう。みんなよく聞いて頂戴。」 皆:「?」 皆に、たった今思いついたであろう作戦を伝える真紅。 真:「特に異議がないのなら、これでいくわよ?」 皆ゆっくり頷いた。 かくして、ドール達による蒼星石のマスター救出作戦が始まった。 「遊園地へ行こう6」に続く
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いきなり蒼星石がむくりと起き上がって僕の体に覆いかぶさってくる。 マ「な、何?急にどうしたの?何か忘れてたことがあったとか?ついていけばいいの?」 内心の動揺を隠し、極力平静を装って聞いた。 まるで蒼星石に迫られているみたいだ。 女性にこのような体勢になられるのは初めてなのでどきどきしてしまう。 蒼「マスターったらそんなに慌てちゃって……、どうしたの?」 マ「え、そんな事ないよ。」 蒼「隠しても無駄だよ。マスターの事ならなーんでもお見通しなんだからね。ちょっと見れば分かっちゃうよ。」 マ「そ、そうかもね。」 どぎまぎしてしまい返答が要領を得ない。 マ「で、どうしたんだい?」 改めて質問をする。 蒼「……マスター、ボクが欲しい?」 マ「はぁ?」 予想だにせぬ蒼星石の言葉に一瞬思考が停止する。聞き間違いとしか思えなかった。 マ「そ、そりゃあずっと一緒にいたいと思ってるよ。」 しどろもどろになりながら何とか答える。 蒼「とぼけないでよ。それともボクには女を感じられないから誤魔化そうとしてくれてるのかな?」 マ「そ、それは…違う。正直、女性としての魅力も何度も感じてる。」 確かに今までに蒼星石に女性として意識した事はいくらでもある。 もしもこちらが求めれば蒼星石は応えてくれたのかもしれない。 だがそれはしたくはなかった。蒼星石を自分の一時の欲望で穢すような事は嫌だった。 マ「どうしたのさ、藪から棒に。」 蒼「さっき約束したよね。お互い素直になって、幸せになろうって。ボクはマスターに幸せになってもらいたいんだ。」 マ「今だって十分に幸せだよ。それに、君を穢してしまうような行為はしたくないんだ。」 蒼「ふうん、本当にそうなのかな?」 蒼星石が上に乗ったままの体勢で股間のほうに手を伸ばすと、ズボンの上からさすってくる。 そこは、この異常な状況に反応して猛ってしまっていた。 蒼「ふふ、もうここは準備ができてるじゃないか。さっきからずっとこうだったの?」 マ「さっきから?」 蒼「さっきもさ、ボクを膝に乗せながら股間を無様に膨らませてたよね?」 マ「え、あ…あれは!」 あれは、性欲めいたものが全くないと言えば嘘になるが、でも生理的な反応と言うか…。 蒼「あんなものを人のお尻に当てるなんて、なんて恥知らずなんだろう。 全く…おかげでゲームにも集中できなかったよ。」 マ「違う。違う…!」 あの時の蒼星石の視線の意味を知って顔から火が出そうになる。 蒼「どうせ生理現象だとか言い張るんでしょ?…もっと正直になろうよ、マスター。」 蒼星石がこちらの心を見透かしたように言う。 蒼「だからさ、さっきの約束通りにマスターが素直になって、もっと幸せになれるようにボクが教育してあげるよ。」 言うが早いか下着ごとパジャマのズボンを脱がせてくる。 マ「駄目だよ!僕は君にそんなものを求めてるんじゃあない!!」 蒼「本当に嫌だったら、腕ずくでボクをどかせばいいじゃあないか。 それをしないって事は本当はマスターも期待してるんでしょ?」 それを聞いて思い出したように抵抗を試みる。 マ「うっ、くっ!」 だが、見えない何かで縛りつけられてしまったように体に力が入らない。 こんな事を…望んでいるはずが……ない! 蒼「うふふ、やっぱりマスターも気持ち良くなりたいんだろう?しようがない人だ…。」 その言葉とともに蒼星石の表情が変わる。 笑ってはいるが、目が笑っていない……いや違う、瞳に妖しい光が宿ってまるで小悪魔めいた笑みになっている。 蒼星石はそのままこちらの股間にやった手を動かすが、適当にたどたどしく動かしているという感じだ。 そのぎこちなさに少しほっとする。 マ「ほらほら、無理しなくっていいからさ、もう寝よう?」 幾分余裕を取り戻して対応する。 蒼「ふふふ、見くびってもらっちゃ困るな。」 その言葉とともに蒼星石の手の動きの質が変わる。 こちらの弱いところ、鋭敏なところを的確な動きで、時には緩急をつけて刺激する。 マ「くうぅっ!?」 蒼「マスターの事ならお見通しだって言ったでしょ?いくら隠そうとしたってボクには分かっちゃうんだよ。」 さっきまでの動きだけで調べたというのか!?蒼星石は口を動かしながらも手は休めない。 マ「もう止めるんだ、蒼星石!」 だんだんと切羽詰ってくる。 蒼「本当にマスターは素直じゃないんだから…。 こっちのお口はもうよだれを垂らしておねだりしているのに説得力がないよ?」 マ「でも、でも、君を穢すような真似は絶対にできない!!したくない!!」 蒼「マスターも強情だねえ。素直になれば、それこそ手でも口でも何でも使ってもっと気持ちよくしてあげるのに…。」 マ「やめるんだ!そんな事を言わないでくれ!!聞きたくない…。」 蒼「いつまで強がっていられるかな?」 そう言うと、片手で刺激を与えたまま、空いたほうの手でシャツのボタンを器用に外し、胸に顔を近づけてくる。 マ「な、なにを…。」 蒼「知ってるかな?乳首って男性にとっても急所なんだよね。」 言うやいなや、蒼星石が舌を這わせてきた。 ちゅぱ… ちゅぱ… という淫靡な音が聞こえる。 マ「もうやめてくれ!」 ありったけの気力を振り絞り、あまりの快感にこみ上げてくるものをこらえつつ叫ぶ。 蒼「素直にしないのなら、もうして上げないよ。」 そう言って蒼星石の手と顔が離れる。 何とか事なきを得たとほっと胸をなでおろす。 が、それもつかの間、股間からの衝撃が全身を貫く。 マ「ぅぐうっ!?」 なんとか顔だけ持ち上げて様子を伺うと、立ち上がった蒼星石の足がそこにあった。 どうやら踏みつけられているらしい。 蒼「ほらほら。気持ち良くしてもらった方がいいでしょ?いい加減に素直におなりよ、マスター。」 ところがそん暴力にも体が反応してしまう。 蒼「あははは、ボクの足の大きさとちょうどあってていじりやすいや。 マスターって、こんな風にされちゃうのも気持ちいいんだ!」 嘲るかのように蒼星石が言ってくる。もはや反論する気力もない。 蒼「ほら、マスターお返事は!?」 蒼星石が弄っている足に全体重をかけてきた。 マ「ぐぉっ!」 凄まじい激痛とともに屈服の証を放たされる。 蒼「あーあ、結局こんな惨め極まりない果て方をしちゃって…。 マスターったら本当に素直じゃないね。…まあその方がこれからも教育し甲斐があっていいけどね。」 蒼「あ、マスターおはよう!」 朝食の支度をしていた蒼星石がいつもと変わらぬ様子で朝の挨拶をしてくる。 見慣れた微笑みが今朝はやけにまぶしい。 マ「あ、ああ、おはよう…。」 昨夜のあれはなんだったんだろうか。 先ほど目を覚ましたら、着衣の乱れもないし、まるで夢だったのではないかとさえ思える。 今にして思えば現実味がない気もするが、やけにリアルな感覚だった…。 夢だとしたら自分にはあんな願望があるというのだろうか? 蒼「どうしたの?いつもより起きるのが遅いし、なんかくたびれている感じだけど。」 マ「いや、ちょっと夢見が悪くてね…。」 蒼「そうなんだ。ボクが何とかして上げられればいいんだけど…。 あ、今朝のメニューは軽めにトーストとベーコンエッグにサラダ、ミルクだけなんだけどいいかな?」 話しかけてくる蒼星石の天使のような笑顔を見ていると、やはり昨日の事は悪夢だったのだろうと思えてくる。 …そうだよな、蒼星石があんな事をするはずはない。 そう思うとあんな夢を見てしまった自分が恥ずかしくなってしまう。 マ「うん、ありがとう。なんかたくさんは食べられなさそうだし、それがいいや。」 妙にぐったりとしてしまって食欲があまり湧かない。 テーブルに料理を並べた蒼星石が屈託のない笑顔のままこちらに寄ってくる。 蒼「どうせなら搾りたてのほうがいいよね、…じゃあ、ミルクを搾るからマスター早くズボンを脱いで?」 マ「………、え!?」 一瞬我が耳を疑う。 蒼「ほらぁ、早くしてよマスター!昨夜の事をもう忘れる程おばかさんだったの? 朝は軽めのメニューにしてあげてるんだよ。」 そう言うと、蒼星石はくすくすと笑う。その笑顔は昨夜の、まるで小悪魔のようなものに変わっていた。 妖しく輝くオッドアイが自分の心を射すくめる。 自分はもうその言葉に従うほかないと分かっていた。 他の選択肢など、残されてはいないのだ。 悪夢は…まだ終わってはいなかった……。 終
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朝の日差しと小鳥のさえずりで俺は目を覚ました。 横で一緒に寝ていた蒼星石はもう起きているようで、ベッドにはいなかった。 下に降りると、蒼星石は朝食の支度をしているところだった。 「あっ、マスター起きたんだ、朝ご飯もう少しだから待っててね。」 今で待っていると、すぐに朝食が運ばれてきた。 ひとつひとつ並べられる皿の中で、俺の目は一つの皿に釘付けになった。 それは目玉焼きだったのだが、ハート型にかたどられていた。 「何・・・・これ?」 「えへへ、たまたま型を見つけたんだ、マスター、僕のハートを食べちゃって。 でもローザミスティカの事じゃないからね。」 「あぁ、分かってる。でももう蒼星石のハートは俺の物だからな・・・ よし、俺も作ってくるから待ってろ。」 そう言って台所に向かい、すぐに目玉焼きをつくって戻った。 「よし、出来たぞ。ほら蒼星石、あーん。」 「うん、じゃあマスターもあーんして。」 そして二人の持ったフォークが交差した。